夜市 (はてな年間100冊読書クラブ 11/100)

夜市

夜市

日本ホラー小説大賞を受賞したこの作品。「夜市」と「風の古道」が収録されてます。
発売されてから、かなり経ってから(直木賞候補にあがってから)買ったのですが、実はこの本、本屋さんに置いてあるときから、表紙が気に入ってて買おうかどうか、ずっと迷ってました(苦笑)
作品を通して感じるのは、幻想的な世界・・。中身紹介しようと思っても、書き出す全てがネタバレっぽくなりそうなので・・・・。
この世界観を例えるなら・・・・千と千尋のかみかくし・・かな?
あの市場をもっと、もっと、ミステリアスに、おどろおどろしくした感じです。
「風の古道」の世界観も、神秘的なお話。
ある少年が、父親と花見に行ったら、はぐれてしまい、家に帰るために道を教えてもらうと、今まで歩いた事のない、不思議な古道を歩く・・。
それから、何年かして、少年はその事を友達に話してしまい、ちょっとしたプチ冒険をしてみようと、また再び、古道に足を踏み入れる。
2作品とも、非現実的な世界であるのに、どこか懐かしさを感じてしまいます。そして、せつない・・・。日本のどこかに、まだそんな所があるんじゃないかと思ってしまう作品でした。