ブラックユーモア満載!

怪笑小説 (集英社文庫)

怪笑小説 (集英社文庫)

毒笑小説 (集英社文庫)

毒笑小説 (集英社文庫)

昨日、一気に2冊読みきってしまいました。ミステリーにシュールな笑いが絡んでて、面白かったです。2冊一気に読んだから・・・ちょっと私もブラック気味?(苦笑)その中で一つ私が、分かる分かると共感したお話だけ紹介します。
それは、「怪笑小説」にある「鬱積電車」
夕方のラッシュ気味の車両に、薬を届ける為に、アタッシュケースを持って乗り込んだ、サラリーマン。席に座ってホッとした心情から物語りは始まります。それから、その座れなくてイライラしているサラリーマン・・空席を見つけてダッシュで席を取りに向かうオバサンや、その席に座っていた人たちの心の叫びや・・・おばあちゃんが途中から乗ってきて、シルバーシートの前に立つ、雑誌を読んでるフリをする学生や、寝てるフリをしてるサラリーマンや・・とにかく、一人一人の心の内がツラツラと書かれていて、少なからず私も一度は思ったことがある、分かる分かると同調してました(笑)オチがまた・・その車両がその後どうなったのかを想像すると・・・・。
後、子供時代に体験したことから、ある研究家になった人の話の「超たぬき理論」とか、「誘拐電話網」とかとか・・・とにかく、「アハハ!」と笑うよりも「ニヤっ」と笑ってしまうような話が満載です。
このシリーズの最新作は「黒笑小説」ですが、こちらも気になります。