キッチン 吉本ばなな著(はてな年間100冊読書クラブ 34/100)

キッチン (角川文庫)

キッチン (角川文庫)

久々に手にとったこの1冊・・。
身内を亡くして突然1人ぼっちになった主人公みかげ・・・母親と2人暮らしの雄一の家に行き、生きるということへの活力をみいだそうとしている物語。
この「キッチン」と「満月」は続編になっていて、「満月」では雄一一家に変化が訪れます。
で、もう1篇収録されている「ムーンライト・シャドウ」も共通なんですが、やはり「食べること」「おいしい」と感じることは、生きるうえで不可欠であり、必要なことなんだなぁ〜と・・・。
どんなに悲しくても、辛くても、お腹はすくし、辛くて、苦しいときに、「おいしい」ものを食べると、今まで抑えた感情って一気に噴き出すんですよね。その情景が描かれてるのが、感動でした。